こんにちは、東京リポーターです。
東京にいるといつも「大きなビルばっかりだなぁ~」と思います。
だけど実は東京は、世界的に見ると決して高層ビルの数が多いわけではないんですね。
ということで上のランキングは150メートル以上の高層ビルの数ですが、日本には現在、さらに高い300mを超えるビル、通称スーパートールというのは大阪の「あべのハルカス」のみとなっています。
ちなみに、横浜ランドマークタワーが296mで次点にランクインしています。
しかし現在、東京でそれらを超える超高層ビルが2棟計画されているのはご存じでしょうか。
虎ノ門・麻布台プロジェクトで東京の景観が大きく変わる!
このプロジェクトを簡単に説明すると、3つの高層ビルとそれにかかる周辺整備を行う一大事業です。
それを「虎ノ門・麻布台プロジェクト」と呼び、現在工事が進められています。
また、このプロジェクトは「modern urban city」がテーマとなっています。
下の写真を見てもらうと分かりますが、東京タワーにもほど近いので、今までの東京の景観を大きく変えるランドマークとなりそうですね。
場所的には六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズのちょうど中間の位置になります。

森ビルは、アークヒルズに隣接し、六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズの中間点に位置する「虎ノ門・麻布台プロジェクト」を推進し、既存のヒルズと連携・融合させることで、都心部に新たな文化・経済圏を創出すると共に、国際都市・東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。
新設する3棟の超高層ビル、それぞれの高さは?
今回のプロジェクトエリア内には3棟の高層ビルと低層棟4棟が建つ予定です。
設計は森ビル、施工はA街区とB-2街区が清水建設、B-1街区が三井住友建設、C街区が大林組となっています。
メインビル:325.11m(完成時点では日本一になる)
東棟:237.20m
西棟:262.81m
虎ノ門・麻布台プロジェクトの特徴は?
「Modern Urban Village」を支える2つの柱は「Green」と「Wellness」です。
つまり「緑と豊かさ」なわけですが、そのイメージの通り建物自体も緑に囲まれ、多様な人々が集い、人間らしく生きられる新たなコミュニティを形成するということです。
建築計画では、まず人の流れや人が集まる場所を考えて、街の中心に広場を配置したり緑化を設計したうえで、そこに3棟の超高層タワーを融合させるという、既存の価値観とは逆の手法がとられています。
リラックスできる高層ビル、ではなく「憩いの場で生活をする」っていうイメージが近いのかもしれません。
あとは街全体で「RE100(Renewable Energy 100%)」に対応する再生可能エネルギーの電力を100%供給するという、エコなシステムによって運営されることになっています。
再生可能100%の電気って、よく分からないけど何だか凄そうです。
エリアの雰囲気
ちなみに場所は東京タワーの目と鼻の先です。
東京タワーの高さが333mで、今回が325mなので、東京タワーの展望台から見ると見上げる感じになりますね。

東京タワーの周辺に高い建物がないのは東京タワーを目立たせるためかとばかり思っていましたが、そういう訳でもないんですね。
東京タワーの方が高さは少し高いですが、横幅がないので、完成後は今回のメインタワーの方が大きく見えるようになります。
でも東京タワーを見下ろす夜景っていうのは、是非一度見てみたいものです。

エリア内の施設は?スパやジム、インターナショナルスクールも。
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」では、医療施設を核として、スパ、フィットネスクラブ、フードマーケット、レストラン、広場、菜園など、様々な施設をメンバーシッププログラムで繋ぎ、この街で住み、働くことの全てが「ウェルネス」に繋がる仕組みを構築するとのこと。
これだけだとまだ断言は出来ませんが、メンバーシップとあるようにエリア内のサービスは会員制になるということなのでしょうか。
メインタワーは低層部にオフィスや商業施設、7~52階にオフィス、54~64階に住宅約90戸。
メインタワーに隣接して地上7階、地下1階のインターナショナルスクールも設けます。
インターナショナルスクールは生徒数約700人、国籍50か国以上を想定し、グラウンドも2か所確保。
港区は各国の大使館が多いですから、そういった方のお子さん型が通うことになりますね。
一方、B-1の西棟は3~5階にオフィス、6~64階に約970戸の住宅を設けます。
住宅の共用施設としてここにもジム、シアター、キッズルーム、飲食ラウンジ、スタディルーム、パーティラウンジ、 ゲストルーム、BBQテラスなどを用意します。

マンションにBBQテラス?
お金持ちのお子さんはいいわねぇ~?
そして、B-2街区の東棟の1~13階には日本初進出のラグジュアリーホテルを誘致する方針です。
そしてそこには、約3,500㎡の大規模スパや多彩な6つのレストラン、カフェ、バーなども備える予定です。
客室は約120室、標準客室面積は約60㎡。
それより上の階層、14~53階には約330戸の住宅ができます。
プール付きの住戸や、2層吹き抜けのリビングを持つ住戸など今までの都心のマンションとは空間の使い方が豪勢です。
最期に3棟のビルと合わせて整備されるC街区のエリア内についてですが、C-1街区とC-3街区に店舗、C-2街区に住宅、事務所、店舗など。
C-4街区には寺院まで出来るそうですよ。
完成はいつ?
このプロジェクトは2019年8月5日に起工式を執り行い、着工しました。
完成は2023年3月を予定しています。
エリア構想
ちなみに現在、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」と呼んでいるこのプロジェクトですが、正式な名称については現在検討中とのことです。
具体的には2023年3月の竣工までの間に、「~~ヒルズ」という既存の施設の名称などを踏まえて検討していくとのことです。
こんなプロジェクトの名付け親にでもなってみたいものですね。

住所&アクセス
住所は〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3番地の周辺です。
舌のグーグルマップで確認出来るようなスケールで工事が進んでいるので、行けば分かります。
東京メトロ日比谷線の神谷町、南北線の六本木一丁目駅が最寄りになりそうです。

動画で確認
マンションの賃貸・分譲情報
2020年1月現在、エリア内の住居の情報はありません。
発表があり次第、お知らせします。
周辺のアルバイト・就職情報
ということで、虎ノ門・麻布台プロジェクトがある「神谷町駅」と「六本木一丁目駅」の周辺の求人情報を探してみました。
今回のプロジェクト完成に伴って、街は大きく変わることになります。
東京らしい場所で働くという経験もなかなかできることではないので、興味のある方は以下、求人サイトで探してみて下さい。

虎ノ門・麻布台プロジェクトの住所や詳細
正式名称:虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3番地の周辺
事業者:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
区域面積:約8.1ha(施行地区面積)
敷地面積:約63,900㎡(約19,330坪)
延床面積:約860,400㎡(約260,000坪)
緑化面積:約2.4ha
駐車場:約1,880台
事業費:約5,800億円
組合員数:285人(2019年3月時点)
着工:2019年8月5日
竣工:2023年3月31日(予定)
完成したら・・・
ということで、東京タワー至近に出来る高層ビルとその街区「虎ノ門・麻布台プロジェクト」
8.1haの施工面積のうち、3分の1近くが緑化されるので、都心とは思えないほど緑に包まれる空間となりそうですね。
例えば暖かい国の緑って青々してて輝いていて、とても清々しく感じるものですが、緑化が整備されるということはそんな雰囲気の街に出来上がりそうです。
楽しみですね。
東京リポーターでは現地写真や新着状況を追って、これからも発信していきます。
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